TOP 投資/ソーシャルレンディング コラムおすすめソーシャルレンディング事業者10選を比較。始め方からメリットやデメリットまでを徹底解説

近年クラウドファンディングなどの集金型サービスが脚光を浴び始めたことにより知名度を増したソーシャルレンディングという投資法をご存じでしょうか。ソーシャルレンディングは投資をしたい人と融資を募りたい企業をマッチングし事業の利益から金利を分配するという形式の投資方法で、その手軽さややりやすさで人気が急上昇しています。ですがまだまだ名前を耳にしたことがあるだけでいまいち分らず手が出せていないという方も多いようです。
そこで今回はソーシャルレンディングの始め方からメリット、デメリット、そしておすすめの最新業者までをご紹介していきたいと思います。

ソーシャルレンディングを知ろう


ソーシャルレンディングは稼げるって聞くけどどんな投資なのかいまいちわからない。という方はまだまだ多いようですのでまずはどういった形式の投資なのか基礎知識をおさらいしていきたいと思います。

ソーシャルレンディングは投資を希望している投資家と融資を受けたい企業をつなぐマッチングが基本のベースとなっています。
企業は出資者を募り得た資金を元に事業を進行、拡大し、投資家は出資を行うことにより企業が利益を出した際に融資分+αの還元を受ける事ができます。

字面だけ見れば株式投資に近いと感じるかもしれませんが、大きな違いとして株式の購入はなく貸し付けに近い形態である点や予定利回りがはじめから提示され、どの程度の利益が期待できるかが元から分る点に大きい違いがあります。

ソーシャルレンディングには別名で「融資型クラウドファンディング」「貸し付け型クラウドファンディング」という呼称もあります。

別名からもソーシャルレンディングとクラウドファンディングは混同されがちですがこの2つには明確な違いがあります。
クラウドファンディングは企業のみならず個人などで目標となる活動を公開しそれらに対して成功してほしい、実現してほしいという支援者を募り支援金を出してもらい、目標達成時には見返りとしてサービスの優先利用を受けられるなど金銭以外の対価を得られる仕組みの事をさします。
それに対しソーシャルレンディングは活動そのものへの注目や支援したいという意思は関係なく、企業の利益と利益による還元を目的に支援ではなく出資を行うものとなっています。
活動自体への支援として半ボランティアであるクラウドファンディング、活動の内容を問わず利益目的で投資として行うのがソーシャルレンディングと並べてみると大きく違いがあることがお判りいただけると思います。

ソーシャルレンディング事業者は出資希望の企業が実際に利益をあげる見込みがあるのかを精査し可能性ありと判断した場合その企業の出資を応募します。
そしてソーシャルレンディング事業者は複数の出資者から募った出資金を企業へ貸し付け定めた期間を経た後、利子と合わせて返金された資金を出資者へ分配します。中間にソーシャルレンディング事業者を介することでまとめた資金を貸し付ける形なので一般投資に比べ元本割れのリスクが低減されると言われています。

ソーシャルレンディングを始めるには


基礎知識をおさらいしたところで、次は実際にソーシャルレンディングはどのように始めればいいかを確認していきましょう。

POINT

サービスを行う事業者によって投資用口座への入金と実際に投資が行われるタイミングは前後することがあります。詳しい順序は実際に登録したソーシャルレンディング事業者の公式ホームページの案内に従いおすすめください。

STEP1 投資用に口座を開設

ソーシャルレンディングを始めるにあたってまず最初に必要なのは利用するソーシャルレンディング事業者で利用する口座の開設です。
ソーシャルレンディングはWeb上で全ての手続きを行えるので口座の開設を行う際も特に面倒な書類手続きの必要はありません。
個人情報の入力、運転免許証や保険証パスポートなどから任意のものを選んで本人確認画像の提出、それらをおえたらソーシャルレンディング事業者側での審査が入り審査を通過すれば口座開設となります。
この審査の際にだけ審査通過後に登録時に必要なパスワードが記載された郵送物が届くというシステムを採用している事業者が一般的となっています。
 

STEP2 投資用口座に入金

口座開設が完了したら入金を行うことができるようになります。
必要な額など状況に応じて開設した口座へ入金を行いましょう。
口座に入金し反映された金額内で投資を行うことができます。
 銀行営業日などの関係で入金反映が遅れた場合投資したかった案件の募集が締め切られてしまう場合などがありますので入金は余裕を持って行うよう注意する必要があります。
 

STEP3 ファンドを選ぼう

入金が完了したら遂に投資を始められます。
ソーシャルレンディング事業者のサイトで募集されているファンドの中から自分が投資をしたいと思うものを探し、申し込みを行いましょう。
この際出資希望の企業について募集に乗る前によく調べておくことが重要です。
他の投資に比べ起きにくいといわれていますが、貸し倒れや資金返却の延滞などのリスクが0ではありません。それらのリスクをさらに削るために下調べは大切です。

ソーシャルレンディングのメリット


始め方まで分れば次に気になるのはソーシャルレンディングにはどんなメリットがあるかということだと思います。
ここからはソーシャルレンディングにはどのようなメリットがあるのかを確認していきたいと思います。

メリット1 少ない金額でも投資できる

投資においてネックとして行いたくても元手がなく始められないという点が上がるかと思います。
代表的な例で言えば株式投資などは一株単位よりも〇〇株単位から取引可能というように下限が定められているせいで場合によっては何十万円という大きい金額を用意する必要に迫られてしまうこともあります。
それに対してソーシャルレンディングは複数の投資家が一つの案件に対して出資するというクラウドファンディングの系譜からくるシステムにより少額で投資を開始できることが特徴の一つです。多くのソーシャルレンディング事業者は最低出資額を1万円からに設定しており、案件によっては1円スタートという投資まであるほどに少額利用が可能となっています。

メリット2 利回りが高水準

ソーシャルレンディングにおける利益率、いわゆる利回りは相場が6~7%ほどであると言われています。なかにはさらに高水準の利回りを提示している案件などもあります。
株式投資の配当の平均は2~3%ほどといわれていますので他の投資方法と比べても高めの利回りと言えます。

POINT

大きいリターンがある投資はその分リスクを負う状況になった際のマイナスも大きい傾向にあるので投資する際はしっかりと精査しましょう。

メリット3 元本が割れにくい

どのような投資方法でも必ず元本割れのリスクが伴います。
株式投資であれば株価が下落し株式を購入した時よりも価値が下がってしまった場合などを指します。
そのように元本割れのリスクが伴う投資の中でもソーシャルレンディングは事業者がまず企業を審査しそのうえで投資家からつのった資金を貸し付けるという仕組みで投資家に分配されるのは企業が資金を返済した分とその利子となります。
その仕組みのため他投資に比べると元本割れのリスクが軽減されているのです。

メリット4 手間が少なく手軽にできる

資金の貸し付けと聞くと手続きが面倒なんじゃないかと感じてしまう方も多いと思いますがソーシャルレンディングでは実際に貸し付けを行うのはソーシャルレンディング事業者なので投資家は案件への応募と入金だけ行えば基本的に後は返還日をまつだけのためとても手間が少なく手軽に行うことができます。

メリット5 短期で投資が可能

一般的にソーシャルレンディングの運用期間は他投資に比べ短めとなっており3か月~1年ほどのものが多くなっています。
早ければ数ヶ月で利益還元が行われるのはありがたいですよね。
長期運用が必要な投資では市場の変動などで利益が落ち込む可能性などに気をもまれながら行わないといけないところ短期に利益をあげられるのは大きいメリットといえます。

ソーシャルレンディングのデメリット

メリットと同時に必ずデメリットがあるのが投資というものです。ソーシャルレンディングにもデメリットは存在しますので始める前にしっかりとデメリットも把握し理解しておきましょう。

デメリット1 貸し倒れ

ソーシャルレンディングはここまでご説明した通り融資、貸し付けを行う投資方法です。
ほかの投資方法と比較した場合に元本割れのリスクが低いですが貸し付け企業の事業失敗や倒産によって出資金回収が行えなくなるというリスクがあります。
そういったリスクを回避するためにも投資先案件を選ぶ際にはその企業についてしっかりと調べておくことが重要となります。
また投資先のみならずソーシャルレンディング事業者についてもしっかりと確認しておきましょう。

デメリット2 返済の遅延

ソーシャルレンディングの案件では返済期日がはじめから設定されています。
ですが事業のプロジェクトの進捗状況によって期日に返済が始まらないというケースも存在します。延滞で済み返済が行われればいいのですが、最悪の場合そのまま貸し倒れが発生するという危険もあり得ます。 
前述の貸し倒れリスクの説明でもお伝えした通りそういったリスクを抑えるために案件の企業やソーシャルレンディングの事業者についてよく調査の上投資を行うことが重要です。

ソーシャルレンディングで押さえるべきおすすめ業者10選

始め方やメリット、デメリットを把握したら後は事業者選びさえすればソーシャルレンディングを開始できますが現在人気が急上昇している投資分野のため、どんどん新しい事業者が増えて来ているのでどの事業者がいいのか決められない方もいらっしゃるかと思います。
そこでここからは当サイトがおすすめするソーシャルレンディング事業者をご紹介していきたいと思います。

おすすめ1 CROWD BUILDS


2021年5月からサービスを開始している不動産クラウドファンディングを専門に取り扱っているCROWD BUILDS。
サービスローンチ時の第一号ファンドは業界でも驚異の20%という高利回りで話題になりました。
その後も高い利回りのファンドを続々組成し、現在運用中の最新ファンドも10%という高利回りで運用されています。
高利回りでしっかりと稼ぎたい投資家さんにおすすめの事業者となります。

おすすめ2 OwnersBook


2014年、国内で初めての不動産型クラウドファンディングとしてサービスが開始されたのがOwnersBookです。
不動産型のクラウドファンディングにおいては支持率や累計の募集額などで不動の1位を得ている人気老舗ソーシャルレンディング事業者です。
利用前にはオンラインセミナーを無料で受けることもできるので投資初心者への間口も広いといえます。
また2022年現在までで元本割れを起こしたことがないという安心できる実績があります。

おすすめ3 AGクラウドファンディング


上場企業であるアイフルが親会社であるAGクラウドファンディングは貸し付け型ファンドとなっています。
投資家から集めた資金はアイフルへと貸し付けられ分配はアイフルが行うためアイフルが長年築き上げてきた貸金業の実績を元にした商品提供を1万円から利用することができます。
スマホから簡単に申し込みから手続きまで完了できる手軽さも魅力です。

おすすめ4 クラウドクレジット


海外系ファンドを数多く取り扱っている事が特徴のクラウドクレジット。
成長国の取り扱うファンドがメインとなっているため高い利回りが魅力となっています。
1万円から投資可能という手ごろさからも投資とあわせて成長国の支援というボランティア的側面 も魅力の一つといえます。
さらに取扱いファンドでは円建てのみでなく外貨建てのファンドもおおいので分散投資を行いやすいという点もおすすめポイントです。

おすすめ5 ちょこっと不動産


2021年3月からサービスが始まったちょこっと不動産は株式会社良栄が運営を行っています。
良栄は物件用地の手配に始まり市場の分析、企画、設計、施工からアフターサービスに至るまで全てを自社一貫で行っているので不動産分野における実績は群を抜きます。
そんな会社を母体とするちょこっと不動産は1万円から始めることができ、不動産というカテゴリ内ではありますが多種多様な案件を用意していることが魅力の事業者です。

おすすめ6 COZUCHI


COZUCHIはソーシャルレンディング業界には多い不動産専門の事業者の一つです。
2021年に行われた不動産クラウドファンディング事業者の調査で「物件情報満足度」「安心して投資できる」「満足度」などの部門で1位を取得しています。
また特徴として運用期間中は資金の引き出しができない事業者が多い中COZUCHIでは事務手数料を支払えばどのタイミングでも換金ができることも魅力の一つです。

おすすめ7 信長ファンディング


名前の通り尾張名古屋に本拠を置く信長ファンディング。
運営会社の株式会社ウッドフレンズはJASDAQと名古屋証券取引所に上場している企業で不動産販売や生活環境に関した事業も展開しています。
そんな信長ファンドは国産木材を使用したアパートや中古物件を商品として利用することでクラウドファンディングを行っています。投資は10万円からと他事業者に比べると少し敷居は高くなっていますが、利回り5%と高水準の案件が揃っています。

おすすめ8 FUELオンラインファンド


CREグループ、シノケングループといった上場企業も参画しているFEULオンラインファンド。
ソーシャルレンディング事業者では一般的にその企業の募集ファンドのみが募集されていることが多いのですがFUELオンラインファンドは大手企業のファンドなどを横断してチェックし投資することができるのが最大の魅力です。
利回りは3%程とソーシャルレンディング業界では低めではありますがその分堅実な投資が可能となっています。

おすすめ9 Funds


上場企業はもとより未上場のベンチャー企業など多種多様な企業のファンドがあるのが特徴のFunds。
中華料理店の大阪王将やフリーマーケットアプリで有名なメルカリなど誰でも知っているような企業のファンドも存在します。
少額開始ができるソーシャルレンディングの中でも特に目を見張る1円スタートのファンドなどもあるため、ソーシャルレンディングに触れてみたいけど勝手がわからないという方にもおすすめできる事業者です。
手数料が原則0円なので出金なども気軽に行えるほか株式投資における株主優待のように投資先企業から勇退を受けられる場合もあるのでまず手始めに利用してみるのに最適な事業者といえます。

おすすめ10 Crowd Bank


Crowd Bankは誕生が2014年と国内ソーシャルレンディング業界の中では老舗にあたるソーシャルレンディング事業者です。
2021年度までで応募総額が1685億円を突破し融資元本の回収率は100%というゆるぎない実績を築き、信頼度が非常に高いサービスであることがわかります。
ファンドにおいては太陽光発電や再生可能エネルギーに関連したものが多く取り扱われ、運用期間2か月などの超短期運用が可能なファンドも募集されています。
平均の利回りも6.8%と高めなので短めの運用期間で低リスクの投資を行いたい方に非常におすすめです。

最後に

今回はソーシャルレンディングの基礎知識、始め方、メリットデメリットからおすすめの事業者までをご紹介させていただきましたがいかがでしたでしょうか。

他の投資方法に比べると元本割れのリスクが低く、利回りが高めであることが最大の魅力であり特徴であることがお分かりいただけたのではないでしょうか。

また聞きなじみがまだあまりないサービスのため二の足を踏んでいる方にも少額投資から始められる点や短期運用が可能な点から始めやすい投資方法であることをお伝え出来たと思います。

さらにおすすめ業者を今回の記事でご紹介させていただきましたのでご自身にあった業者を見つけてぜひこれを機に興味を持った方はソーシャルレンディング投資を初めて見てはいかがでしょうか。